👃山本小学校講演👄(2018年)~10分~

今日のテーマは『みんなで口呼吸をやめて、鼻で呼吸しよう!』です。

 

最近口をポカ~~ンとあけて、くちで呼吸するこどもや若者が、かなり増えてきています。

そして、多くのひとが、『自分は鼻からではなく、口から空気を吸っている・・・』

という認識が、ほとんどありません。今日は・・・

 

『呼吸の仕方がいかに大切か』

『口呼吸がからだに及ぼす悪影響』

『鼻の重要な役割』

 

についてお話させて頂きます。

 

今年も山本小学校の歯科健診をさせて頂きました。

わたしが診させて頂きましたところ・・・確実に口呼吸をしていると思われる生徒の数は・・・

全校生徒354名中・・85名・・いました。

と・・・言うことは・・・『山本小学校の生徒の約4人に1人は口呼吸をしている』

ということになります。

 

この現状を、今風の言葉で表現しますと・・・・

『何これ~~どんだけ~~~⁉ハンパない数のひとが口呼吸してる~~~』

(いっこうさん風に指を左右にふりながら)

『これって~~チョ~~やばくなあ~~い???』

 

(今度は、NHKのニュースキャスターのように真面目な感じで)

『・・・・・・と言った状況です』

 

最近では、歯科の方も、口呼吸に関する専門書が、多く出版されるようになってきました。

読んでみますと・・・

口呼吸をしている人が増えつつある原因のひとつとして・・・・

『離乳の時期』が挙げられています。

 

日本では、6~7ヶ月頃からすでに離乳食になっていますが、

海外ではかなり遅く、3歳頃であるところもあるそうです。

 

授乳のとき・・・赤ちゃんは、生きるために必死でお母さんのおっぱいを吸います。

その時に、(くちびるに力を入れて口を閉じること)そして、

 

(舌と上あごとの間に、お母さんの乳首をはさんで、一生懸命チューチューお乳を吸って飲み込む)

ということを覚えます。その時期が長くあればあるほど・・・

 

【くちびるや舌の筋力が充分に鍛えられる】と同時に、

『ごっくん』と喉の奥へ・・・・きちんと食べ物を送り込み動作がしっかりと

身につくのだそうです。

 

『自分はかなり食べるスピードが他の人よりも遅いなあ~~』と思うひとは、

もしかしたら・・・この反射能力が、乳児期にあまり身についていなかったのかもしれません。

 

食べる時に、くちゃくちゃ ぴちゃぴちゃ・・・音を立てながら食べたり、

食後ゲップが多いひとは、

食べる時(口で呼吸をしている)が(舌の筋力が弱く、あまり動かせていない)

のかもしれません。

 

『呼吸面に関しての視点』から言えば・・・・

授乳やおしゃぶりを、鼻呼吸がしっかり定着する前に、早期にやめてしまうと、

口呼吸を覚えてしまう確率が高くなってしまうのではないか・・・と言われています。

 

そのため、欧米では、3歳頃まではおしゃぶりの使用を徹底しているそうです。

注意することは、指しゃぶりは3歳までは良し・・・として、4歳以降は、

歯並びに関係してきますので、やめるようにしてください。

 

原因はさておき・・・・ところで皆さんは、口呼吸がなぜ良くないのか??

その理由を知っていますか?

実は・・・口呼吸は・・・私達の健康をおびやかす、とっても危険な行為なんです。

 

近年、アレルギーやアトピー性皮膚炎になる人が急増しているのも、

口呼吸が原因のひとつであると言われています。

 

逆に、なぜ鼻を使って呼吸する方が健康に良いのか知っていますか???

実は、鼻は・・・とっても重要な3つの役割をしてくれているのです。

 

鼻の3つの役割を、分かり易く説明するために・・・

家電製品3台に例えて言いますと・・・

1)空気清浄機

2) 加湿器

3) エアコン

のような働きをしてくれます。

 

1) 空気清浄機的はたらき

鼻毛が空気中のホコリをキャッチ‼

鼻の微細な繊毛と粘膜層が、細菌やウイルスを捕獲‼

鼻呼吸をすることで、常にフィルターを通過したきれいな空気を吸える

これは・・・風邪やインフルエンザにかかるリスクを少なくしてくれます。

(もし、お子さんがすぐ風邪をひいてしまうのであれば、口呼吸が原因かもしれません)

2) 加湿器的はたらき

鼻水は、1日に約1リットルも分泌されています。

鼻で取り込んだ空気にこの鼻水が湿り気を与えることで、

体内に入る空気の湿度は90%以上に高められています。

 

口呼吸では、逆にかなり乾燥した空気が、

口か直接ら吸い込まれますので、常に肺にかなりの負担が

かかった状態になります。

 

このことによって、風邪をひいたり、ぜんそくになる人の割合が

高くなるのではないか・・・と言われています。

 

そして・・・ポカンと常にお口が開いた状態だと、

口の中も乾燥してきますので、虫歯や歯周病になる割合も高くなります。

 

3)エアコン的はたらき

鼻から吸い込むと、空気は、35~37度に温められる

と言われています。これに対して・・・

口呼吸では、ここまで温められることがなく、空気は冷たいまま

肺に入ってしまいます。すると・・・

 

肺の免疫力が低下し、肺にかかる負担が大きくなってしまいます。

そして・・・ぜんそくや肺炎をおこしやすくなる可能性もあるので要注意‼です。

 

このように、鼻は・・・空気清浄機&加湿器&エアコン・・・3台もの機械と同じ機能を

兼ね備えた、とっても素晴らしい体の一部なんです。

 

実は、鼻は・・・常に空気が通っていないと、ネバネバした液の分泌が悪くなって、

乾燥してかさぶたのようにこびりついてしまいます。

鼻を使わなければ、どんどん鼻の機能は駄目になってしまうのです。

 

それから、さらに・・・『口呼吸は脳にも関係』してきます。

口呼吸は鼻呼吸よりも、脳の酸素をかなり多く必要としますので、

慢性的な疲労状態に陥りやすくなります。

 

成人のいびきや無呼吸症候群も同じように、慢性疲労の原因になります。

そういう方は、寝るときに専用のテープを唇に貼って寝るか、

いびき防止マウスピースをはめて寝ると良いと思います。

 

わたしは小児の患者さんに、口呼吸がいかにからだに悪影響かをお伝えしていますが、

なかなか保護者の方々や本人に理解して改善するまでに至らない人も多く・・・・

すでに鼻の機能が低下して、口呼吸がどんどん板についてしまっている患者さんを診ると、

本当~~~~~~~に残念に思います。

 

『口を閉じて 鼻で呼吸すること』

これを徒競走に例えると、【はじめのスタートダッシュ‼のようなもの】です。

この基本ができていなければ、健康な身体や知能や歯並びも良い結果は出にくい

と思ってください。

 

人は・・・1秒たりとも休むことなく呼吸し続けています。

山本小学校では、『あいうべ体操~4週間チャレンジ‼』を学校全体でやっていると

校長先生からお聞きしていますが、生徒の皆さん・・・・・

4週間チャレンジ‼と言わず・・・今日から24時間365日鼻呼吸チャレンジ‼

でお願い致します。

最後に、テレビによく出ている林先生のことばで、わたくしの話を終わらせて頂きます。

『いつやるの???』 『今でしょ~‼』